アンティークコインの魅力

イギリスの大手コイン商StanleyGibbons社が作成したイギリスのコイン指数のなかに、「レアコイン・インデックス」と呼ばれる指数があり、同社が紀元前から20世紀までにイギリスで発行された主要な希少コイン200銘柄の価格推移を、インデックス化したものです。

その中で、少なくとも2004年から2014年の10年間は一貫して上昇し、この期間内で3倍以上に値上がりしています。
2008年に起きたリーマン・ショック後に、世界の株価が暴落しましたが、その間もイギリスのコイン相場は上昇しており、少なくともイギリスの希少コインに関しては、大きな経済危機の影響を受けなかったといってよいでしょう。

この事実は今後私たちが資産運用の戦略を考える場合、重要な意味を持つのではないかと思います。

アンティークコイン投資の極意

資産運用という目的でコインを購入する場合、おすすめ収集法はこちらです。

名品コインに絞って、1枚ずつ集めてゆく方法で、1枚当たりの価格のイメージは100万円以上を想定していただきたいと思います。特にジャンルや時代を決めず、将来価格が上昇しそうなコインを厳選し、1枚ずつ時間をかけて買い増してゆく方法です。

特定の国や地域、ジャンルを絞りシリーズで集めてゆく方法で、5ギニー金貨やクラウン銀貨などはその格好の対象といってよいでしょう。同国は歴史と伝統を重んじる国で、コインにもそれがよく表れています。

クラウン銀貨は1500年代から20世紀初頭まで、ほぼ同じサイズと材質、重量で造られ続けました。5ギニーと呼ばれる大型の金貨も同様で、シリーズを完集したときの達成感は大きなものがあります。
シリーズ完集は、単品で売りに出した場合と比べ高い注目を集めることになり、有利な価格で売れる可能性が高まるでしょう。


資産運用にアンティークコインは最適!

この不景気の中、アンティークコインの収集家は世界中で増加しており、値上がりしています。
その人気の背景には以下のような理由があります。

リーマンショック時にもその価値を下げなかった。
世界中の富裕層が保有する資産ですので、値崩れしない。
保管に関する費用や税金がゼロ。
アンティークコインは、再生産されることがありません、そのため、絶対数がごく少量に限られています。

株式、債券などとは異なり、どこかの海底から大量に発見される等しない限り増える事はないので、価格の変動は少なく、収集家の人口は年々増え続けており、下記のような要項にに該当するコインは、資産価値が高く、高値で売買されています。

数が少ないコイン 発行枚数が少なく、希少価値のあるコインは非常に高値で売買されています。
また、発行枚数が多くても、国の情勢などで大量のコインが熔解されてしまうといったケースもあります。
古いコイン 300年以上経過したアンティークコインは大変人気があります。
状態の良いコイン 未使用品で現存するアンティークコインは少なく、希少価値はさらに高まります。
人気の人物が描かれたコイン 歴史的にファンの多い人物の肖像が描かれたコインは、コレクターも高価格で取引されるケースが多いです。

金への投資ではなぜダメなのか

アンティークコインと金では決定的な違いがあります。

まず金はこれからも土の中からドンドン掘り出されるという点です。
例えば人類が現在まで掘り出してきた金の量は、オリンピックの公式プール3.5杯分などとよくいわれますが、ここ数年の金の生産量をみても年間3,000トンほどで、このペースで今後も掘り続けてゆく可能性が高いです。

これに対しアンティーク・コインはどうでしょうか。金と違ってアンティーク・コインは過去にさかのぼって新たに造ることはできないのです。したがって希少価値が金のように減ることはないでしょう。

コインはこれからも値上がりするのか

これからのコイン相場はどうなるのでしょうか。

リーマン・ショック以降、日米欧の中央銀行が市場に供給したマネーの総量はおよそ9兆ドルに達しており、この金額はショック以前の3中銀の保有資産額の約3倍に相当する額です。今後も先進国の中央銀行は、大量のマネーを供給せざるをえないと思います。

これに対し実物資産の額は急には増えることはありません

市場に供給される紙幣の量が急増する一方、シーソーの反対側にある実物資産が増えないという構図は、今後ますます顕著になるでしょう。

紙幣の量が増える一方で、アンティーク・コインを私たちは新たに造ることはできず、コインと紙幣の交換レートは変化せざるをえないでしょう。つまりコインの価値の上昇です。

アンティークコインの少額積み立て投資

資産運用の世界では、積み立て投資という手法が一般的です。

積み立て投資というのは、例えば毎月5万円や10万円といった金額で、あらかじめ決めた銘柄を定期的に購入し続ける方法です。

そもそも積み立て投資は価格変動の激しい商品の購入に向いているといわれますが、コインは例えば株や投資信託などと違って、短期間で価格が激しく上下動するわけではありません。

したがってコインの積み立て投資には、天引きの積み立て貯金のように、少額の資産による長期的な資産形成という意味合いが強いといってよいでしょう。
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